OOHとは?

OOH(オーオーエイチ)とは「Out of Home(アウト・オブ・ホーム)」の略で、家庭以外の場所で生活者に接触する広告メディアの総称です。 おもに電車や駅、空港、バス等の公共交通機関に設置されるメディアは「交通広告」といい、街ナカや商業施設などに設置されているメディアを「屋外広告」といいます。 古くは紀元前からOOHが現存していたといわれており、数ある広告の中でも最も歴史のある広告といえます。

OOHの主な種類

交通広告

駅メディア

各駅に貼られている駅ポスターや、駅看板などが主にあげられます。 1駅毎に短期で掲出できるポスターや、駅の外壁に大々的に掲出できる大型広告枠、主要駅ネットワークポスターメディア等、さまざまな種類が存在します。
ハチコーボード

【ハチコーボード】JR渋谷駅のファサード部分に掲出できる大型OOH

JR東日本 ハチコーボード
JR東日本 ハチコーボード
JR東日本 ハチコーボード2
JR東日本 ハチコーボード2
JR東日本 ハチコーボード3
JR東日本 ハチコーボード3

車両メディア

車両内中央部に掲出される中づり、まど上広告や、側面部に設置されているドア横ポスター・ステッカーなどがあげられます。 車両空間に掲出されるため、強制視認性、広告接触率が高いOOHとして位置付けられています。
中づり広告

【中づり広告】電車車内の天井部より掲出される広告。公共交通機関を利用する多様なオーディエンスにメッセージを届けられる王道OOH

デジタルメディア

デジタルサイネージ(DS)は、表示や通信にデジタル技術を活用してディスプレイに映像や文字を表示する広告媒体を指します。 主には電車内車両ドア上に設置された横型のサイネージメディアや、駅の改札口付近に設置されている縦長メディア等があげられます。 動的な広告表現が可能であり、さまざまなクリエイティブを放映できることから、非常に人気のあるメディアです。
JR東日本 新宿ウォール456

【JR東日本 新宿ウォール456】JR新宿駅東西自由通路に設けられている国内最大規模45.6mのLEDデジタルサイネージ

JR東日本 新宿ウォール456プレミアム+(プラス)
JR東日本 新宿ウォール456プレミアム+(プラス)

屋外広告

ビルボード

渋谷等の主要街のビル壁面・屋上部分に掲出されるメディアの総称。 2週間単位で販売されている短期メディアや年間単位で販売されている長期メディアがあります。 大型フォーマットで常時広告露出できる点が特徴で、企業のキャンペーン告知やブランディング、店舗誘引等の目的として利用されています。
【大阪】道頓堀MMBボード

【大阪】道頓堀MMBボード。333㎡の超大型規格であり、大きなインパクトと高い視認性を誇るOOH

道頓堀MMBボード
道頓堀MMBボード

ビジョン

渋谷のスクランブル交差点前に構える大型ビジョンが例として挙げられます。 音声放映も可能なメディアが多く、映像+音声で来街者ライ会社に対して広告訴求が可能です。 最近では3D映像を用いた広告展開も多く、映像素材を用いたユニークな広告展開が増えています。
渋谷スクランブル交差点6面ビジョン

【渋谷スクランブル交差点6面ビジョン】6面同時放映(シンクロ)も可能。空間ジャックできる人気OOHとして国内外の様々な広告主で放映されている

広告宣伝車(アドトラック)

トラックの荷台部分に広告を掲出し、繁華街を走行させるメディアを指します。 広告訴求させたいターゲットに応じてエリア・時間帯を選定できる点がメリットとしてあげられます。 ADトラック以外にもロンドンバスや、荷台部分に造作物を搭載できるステージトラック等、来街者の目を惹く広告メニューが多数あります。
ステージトラック

【ステージトラック】荷台部分に立体造形物を展示して走行できるOOH。

ステージトラック
ステージトラック

イベントスペース

駅や屋外商業施設の一角で実施できるイベント専用のスペース。 飲料や試供品のサンプリング、タッチ&トライのイベント等、来街者へ対してさまざまな広告体験を提供できます。 また、ポップアップスペース(数日〜数週間程度の期間限定で開設されるショップ)としての利用も可能で、ビル一棟を独占してイベント活用できるスペースなども注目を集めています。
ZeroBase渋谷

【ZeroBase渋谷】渋谷中心街に構えるpop-upイベントスペース。ビル1棟を1社でイベント利用可能。屋上にはビジョンも設置されており、イベント+OOHの相乗展開ができる

ZeroBase渋谷
ZeroBase渋谷

インストアメディア

レストラン、スーパーマーケット、映画館、商業施設内で広告活用できるメディアの総称。 レストランの卓上テーブルステッカーやスーパーのレジ裏広告、映画館の本編が始まる前にCM放映できるシネアド等、施設毎に様々な広告設定がなされています。
レストラン店内ステッカー

レストラン店内ステッカー。店内滞在時間内に広告訴求できるOOH

OOHのメリット・特徴

大型フォーマットで大きなインパクトを訴求できる

最大の特徴は大型フォーマットで広告掲出できる点です。圧倒的な大きさによるサイズ感で広告を掲出する事で、インパクトと高い視認効果が期待できます。4マス広告やデジタル広告と最も異なる優位ポイントとなります。

繰り返して訴求できる

OOHはフリークエンシー(接触頻度)の高い広告メディアです。 特に交通広告は通勤・通学・買い物など移動のプロセス内で接触できるメディアとなり、高い反復訴求効果が期待できるメディアとなります。

購入ロケーションに近い接点で訴求できる

外出先や移動中、立ち寄った店舗内で訴求できるため、商品の購買効果に寄与するメディアである事も特徴の一つです。

SNSとの親和性が高い

他のメディアと異なりユニークな展開を実施しやすいOOHは、広告を見た人が興味を持って撮影し、SNSで共有する事で拡散効果を見込む事ができるメディアです。

まとめ

新型コロナウイルス規制緩和に伴う移動者、来街者の回復、技術の発展に伴うデジタルサイネージ市場の拡大、ユニークな展開でSNSとの高い点など、OOHは再び注目を浴びている面白いメディアです。 今後も事例やニュース等を掲載していきますので、OOHの魅力を多くの方に知っていただけたら幸いです。 最後まで読んで頂きありがとうございました!

■ノスタルジア・マーケティングとは

過去に存在した、肯定的、且つポジティブな思い出や親近感のあるコンセプトやものを利用して新しい発想や商品につながりを持たせ、企業の広告やサービスに結びつける手法と言われている。

■OOH事例紹介

先日、イベントスペース「UNKNOWN HARAJUKU (アンノン原宿)」にて、メルカリの期間限定の没入型施設イベント「ウチの実家」が開催された。 施設の中に一歩踏み込むと、メルカリで出会えるもので構成された、昭和レトロの生活感あふれる家具や小物が所狭しと並び、祖父母が健在だっだ幼少期の楽しい記憶がよみがえった。

懐かしいものや家具

イベントのコンセプトは「身近にある不用品に価値を見出す。」 年末の大掃除でもの減らすための試みとした、大掃除が差し迫るこの時期にぴったりのイベントだ。 さらに、このイベントの楽しめたところは「ウチの実家」というタイトルどおり、施設の中は実家設定であり初めて出会う父母役が出向かえてくれる。 来場者は自動的に子供役に徹し、「ただいま」「おかえり」「元気だったか?」などの会話が飛び交う、『疑似家族』体験が繰り広げられるところだった。

父母役が出迎える

気恥ずかしさもあり戸惑うが、どこか懐かしくもあり、その風景は実家の大掃除=出品意欲を芽生えさせる。 恐らく、シンプルに企業の思惑通りに心が動いた日となった。 企業は新しい商品、サービスを売るため、日々あの手この手で宣伝する。 「この新商品は便利でよいものです。」と一方的なアピールよりも、慣れ親しんだものが共存している懐かしい世界感は、一気に距離が縮まり自然と感情が動き、色々知りたくなる。ノスタルジア効果は万能だ。

慣れ親しんだ風景

そして「ウチの実家」というコンセプトに合った、イベントスペース「UNKNOWN HARAJUKU(アンノン原宿)」が『入りづらさ』のハードルを下げ、来場者の興味を一層引きつけたのだろうと想像した。

UNKNOWN HARAJUKU(アンノン原宿)

■屋外広告(OOH)の特徴=「大きさ」

屋外広告(OOH)の特徴の一つに「大きさ」があります。 街や駅等の公共空間に大きなサイズで掲出できるOOHは他のメディアでは出来ないユニークなポイントといえます。今回は、OOH特徴である大きなサイズで掲出できるメディアの一部を紹介します。

■大きなサイズで表現できる事のメリット

屋外広告(OOH)は公共の空間、交通機関、商業施設等の多くの来街者・利用者が訪れる場所に掲出する広告の為、大型であるほど高い広告視認効果を発揮する事ができます。 東京では渋谷や新宿。大阪では梅田や心斎橋・道頓堀といった価値が高い場所でOOHを掲出する事は、広告効果の観点だけではなく、企業ブランディングの観点からも有効であり、OOHを掲出する事でメリットを得る事ができます。

■大型OOHのご紹介

国内2大都市である東京と大阪エリアの短期大型OOHについて紹介します。 参考までにバスケットボールコート公式サイズは420㎡です。

【東京OOH編】

・渋谷エリアマネジメント広告(2023.12月現在、一部メディア販売終了)

メディアサイズ3面合計:585㎡ 渋谷ハチ公広場の中心に設置されている渋谷区民憲章ボードや旧東急百貨店の工事中の壁面を特例で広告枠として販売する渋谷駅前エリアマネジメント広告事業を運用。

渋谷ハチ公広場に設置されている渋谷区民憲章ボードや旧東急百貨店の工事中の壁面を特例で広告枠として販売

 

・渋谷スクランブルスクエアビジョン

メディアサイズ:約780㎡

渋谷駅直結、地上47階立ての大型複合施設/渋谷スクランブルスクエアの外壁に設置された屋外ビジョン。 独特なビジョンの形状を活かした、ユニークなクリエイティブで放映する広告主も多数

【大阪OOH編】

・道頓堀MMBボード

メディアサイズ :333㎡

グリコの看板で有名な大阪道頓堀のはす向かいに設置されている大型ビルボードメディア。 大阪を代表するシンボリックな場所に広告掲出が出来る

・スーパーグラフィックサウスMAXサイズ

メディアサイズ / 558㎡

大阪御堂筋に面する500㎡を超える超大型ビルボードメディア

■最後に(まとめ)

・大型サイズの広告はOOHだからこそできる特徴の一つであり、広告効果の高さだけではなく、企業ブランディングの観点からも有効。 ・東京、大阪の主要都市は特に大型のシンボリックなOOHが多く、多彩なプランニングが可能。 今回は主要都市である東京・大阪でのOOH情報のみとなりますが、他都市圏でのOOH情報も多数揃えておりますので、 OOHの事でご不明な点等あれば、お気軽にお問合せ下さい!