ビジョン広告とは?費用相場や出稿の流れを分かりやすく解説

自社の商品やサービスの認知拡大に向けて、新たなプロモーション施策を検討している方のなかには、ビジョン広告に関心を持つ方も多いのではないでしょうか。
Web広告市場の競争が激化するなか、街中の大型ビジョンを活用し、多くの人へ視覚的に強い印象を届けられるビジョン広告は、認知向上施策のひとつとして注目されています。
本記事では、ビジョン広告の仕組みやメリットをはじめ、費用相場、出稿までの流れ、活用時のポイントについて詳しく解説します。記事を通じて、ビジョン広告が自社のマーケティング施策に適しているかを検討する際の参考にしていただけます。
ビジョン広告とは?基礎知識と特徴
ビジョン広告とはどのような広告なのか、基本的な意味や仕組み、他の広告媒体との違いについて解説します。まずは、ビジョン広告を活用するうえで押さえておきたい基礎知識を確認していきましょう。
ビジョン広告の定義と主な設置場所
ビジョン広告とは、ビルの屋上や壁面、街頭になどに設置された大型デジタルサイネージを活用し、映像や音声によって情報を発信する広告手法です。「屋外ビジョン広告」や「街頭ビジョン広告」とも呼ばれ、商品・サービスの認知向上やイベント告知など、幅広い目的で活用されています。
主な設置場所は、人が多く集まる駅前や繁華街、大型商業施設の周辺などです。例えば、渋谷のスクランブル交差点周辺に設置された大型ビジョンのように、多くの歩行者や周辺を通行する人の目に触れる場所で展開されています。
ビジョン広告は、通勤・通学者や観光客など、日常的にそのエリアを訪れる幅広い層へ自然に情報を届けられる点が特徴です。近年ではディスプレイ技術の進化により、画面の大型化や高画質化が進み、街の景観を構成するメディアのひとつとして存在感を高めています。
他の屋外広告媒体との違い
ビルボードやポスターなど広告内容をプリントして掲出する屋外広告とビジョン広告の大きな違いは、動画や音声を活用した動きのある表現が可能な点です。
静止画を用いた看板広告は、1社買い切りで同じメッセージを継続的に届けることで認知の定着を図る一方、ビジョン広告では映像の切り替えや音による演出を取り入れることで、人目を引く印象的な訴求ができます。テレビCMのようにストーリー性のある表現も可能なため、商品やサービスの魅力、ブランドの世界観を効果的に伝えられる点が特徴です。
さらに、放映する時間帯や曜日に合わせて配信内容を変更できるなど、柔軟な運用ができることもビジョン広告ならではのメリットといえます。
ビジョン広告を活用するメリット
ビジョン広告には、従来の広告媒体とは異なる独自の魅力があります。ここでは、いくつかの特徴とメリットをご紹介します。
大型画面による高い視認性とインパクト
大型LEDビジョンを活用することで、映像や音声によるダイナミックな表現が可能です。動画やアニメーションを活用し、ブランドの世界観や商品の魅力を直感的に伝えられるため、通行者に強い印象を与えられます。
※ビジョンにより音声が出るものと出ないものがあります。
幅広い層へのリーチと認知向上
駅前や繁華街など、人通りの多いエリアに設置されているため、通勤・通学者や観光客など幅広い層へ情報を届けることができます。特定のターゲットへの認知拡大だけでなく、ブランド全体の認知向上にも適しています。
ターゲットに合わせた広告展開が可能
ビジョンの設置場所によって接触する人の属性や行動特性が異なるため、目的に応じたエリア選定ができます。若年層向けの商品は繁華街、ビジネス層向けの商品はオフィス街など、ターゲットに合わせた効果的な広告展開が可能です。
動画表現による話題化・拡散効果
商品紹介やサービスの利用シーン、ブランドストーリーなど、映像ならではの豊かな表現で訴求できます。印象的なクリエイティブや企画と組み合わせることで、SNS投稿や口コミによる二次的な情報拡散も期待できます。
ビジョン広告のデメリットと注意点
ビジョン広告には多くのメリットがある一方で、効果的に活用するためには事前に確認しておきたいポイントもあります。特徴や注意点を正しく理解したうえで、自社の目的や予算に合った活用方法を検討しましょう。
詳細なターゲティングが難しい
ビジョン広告は多くの人へ幅広く情報を届けられる一方で、ターゲットに合わせた効果的な訴求を行うにはエリア選定が重要です。
広告効果を高めるためには、商材や広告目的にあわせてターゲット層が多く集まる場所を選ぶことがポイントです。例えば、若年層への認知拡大を目的とする場合は渋谷や原宿、ビジネス層への訴求を重視する場合は品川や新橋など、接触機会の多いエリアに掲出することで、より効果的なプロモーションにつなげることができます。
効果測定がデジタル広告に比べて複雑である
ビジョン広告はクリック数のような直接的な指標を取得しにくいため「推定延べ視認者数」や「検索数」などを活用して広告効果を測定することが一般的です。
例えば、広告放映期間中の指名検索数の変化を確認したり、広告専用の検索キーワードを映像内に設定したりすることで、視聴者の反応や認知への影響を間接的に把握できます。
ビジョン広告の費用相場と料金を決める要素
実際にビジョン広告を出稿する場合、どの程度の費用が必要になるのでしょうか。ここでは広告料金が決まる仕組みや費用相場、予算を検討する際のポイントについて詳しく解説します。
| 料金を決める主な要素 | 詳細 |
|---|---|
| 設置場所 | 立地:都市部⇔郊外 サイズ:大型⇔小型 など 設置場所:屋外⇔屋内 面数:単面⇔複数面セット |
| 放映期間 | ・短期(1日~数週間) ・長期(数か月~1ヵ年) など |
| 放映回数と秒数 | 1時間に数回、1回あたり15秒or30秒が一般的 回数や秒数が増えると料金が高くなる |
設置エリア
ビジョン広告の料金は、設置場所の立地条件や周辺の通行量、媒体の規模などによって大きく変動します。
例えば、東京の新宿や渋谷など、多くの人が行き交うエリアに設置された大型ビジョンでは、1週間の放映で数十万円から数百万円を超える費用になるケースもあります。一方で、比較的落ち着いたエリアや地方都市のビジョンでは、数万円から十数万円程度で出稿できる媒体もあります。
出稿を検討する際は、単純な費用だけでなく、ターゲットへの到達度や広告目的を踏まえ、費用対効果の高い媒体を選定することが重要です。
放映期間と秒数
ビジョン広告の費用は、映像の長さや放映期間によっても変動します。一般的には、15秒または30秒程度の映像を、1時間あたり複数回リピート放映するプランが多く採用されています。
放映期間は短期では1日~1週間単位、長期では数ヵ月~1ヵ年で設定されるケースが多い一方で、媒体によっては数時間単位のスポット放映に対応している場合もあります。
短期間で集中的に認知を高めるのか、継続的な放映によって徐々にブランドやサービスの認知を広げるのか、広告の目的やプロモーション戦略に合わせて放映プランを選択することが重要です。
ビジョン広告を出稿するまでの具体的な流れ
ビジョン広告の出稿を決めた後は、目的の整理や媒体選定、クリエイティブ制作など、いくつかのステップを踏んで進めていきます。ここでは、ビジョン広告を出稿するまでの具体的な流れについて解説します。スムーズに準備を進めるための参考にしてください。
目的とターゲットに応じた媒体の選定
まずは、広告のターゲットや訴求したい内容を明確にし、目的に合ったビジョンを選定します。ターゲット層が多く訪れるエリアや時間帯を考慮しながら、複数の媒体の料金や特徴を比較検討することが重要です。
当社では、豊富なビジョン広告の取り扱い実績をもとに、商材や広告目的に合わせた最適な媒体選定をサポートしています。エリアごとの特徴や期待できる広告効果を踏まえ、効果的な出稿プランをご提案します。
特に人気の高いビジョン広告は希望する時期に放映できるよう、早めに媒体の空き状況を確認し、余裕を持ったスケジュールで準備を進めることがおすすめです。
動画素材の制作と広告審査
放映するビジョンが決定したら、媒体ごとの入稿仕様に合わせて入稿データを制作します。必要な画面サイズや放映尺を確認し、街中で短時間に視認されることを意識した、分かりやすく印象に残るクリエイティブを作成することが重要です。
また、完成した入稿データの動画クリエイティブは、放映前に媒体社による審査を受ける必要があります。審査では、公序良俗に関する内容や景品表示法などの法令遵守に加え、媒体ごとに定められた独自の基準に基づいて確認が行われます。
修正対応が発生する場合もあるため、制作スケジュールには審査期間をあらかじめ組み込んでおくと、スムーズな出稿につながります。
入稿から放映開始までのスケジュール感
審査を通過した後は、媒体社が指定する入稿期限までに完成したデータを提出します。入稿期限は放映開始日の1~2週間前に設定されていることが多いため、動画制作や確認作業を含めた余裕のあるスケジュール管理が重要です。
すべての手続きが完了すると、指定した開始日からビジョン広告の放映がスタートします。企画立案から放映開始までは、入稿データ制作を含む場合で1か月程度、既存素材を使用した出稿手続きのみの場合で2週間程度が目安です。
キャンペーンやイベントの実施時期に合わせて放映できるよう、目的の時期から逆算して準備を進めましょう。
ビジョン広告のまとめ
この記事では、ビジョン広告の特徴やメリット、費用相場、出稿までの流れについて解説しました。
ポイントをまとめると、以下の通りです。
- 動画や音声を活用した表現力により、多くの人へ印象的に情報を届け、認知拡大につなげられる
- 広告効果を高めるには、ターゲット層の行動特性に合わせた放映場所の選定が重要
- 魅力的なクリエイティブを制作することで、SNSでの話題化や二次的な情報拡散も期待できる
ビジョン広告は、目的やターゲットに合わせて活用することで、効果的なプロモーション施策のひとつになります。自社の商品やサービスに適した媒体・エリアを選定し、認知拡大やブランド価値の向上につなげていきましょう。
